ロボットの関節には、モーターと一緒にほぼ必ず減速機が入っています。地味ですが、ロボットの力と精度を左右する超重要パーツです。
なぜ減速機が要る?
モーターは「速く回るけど力は弱い」のが得意。でもロボットの関節は「ゆっくり・大きな力で」動かしたい。そこで歯車で回転を遅くして、その分トルク(力)を増やすのが減速機です。
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🕹️ ギア比をうごかしてみよう
スライダーでギア比を変えると、速さとちからが交換されるのが見えます
2つの点の速さをくらべてみてください。大きいギアほどゆっくり・力強い=これが減速機
代表的な2種類
ハーモニックドライブ
- 薄型・軽量で高精度
- バックラッシュがほぼ無い
- ロボットアームの関節に多い
サイクロ減速機
- 頑丈で大きな力に強い
- 衝撃に耐える
- 土台や重い関節向き
精度のカギ「バックラッシュ」
歯車のわずかな遊び(ガタ)をバックラッシュと呼びます。これが大きいと、指令どおりの位置に止まれません。ロボットの繰り返し精度を出すには、バックラッシュの小さい減速機が不可欠です。
日本の得意分野
高精度な減速機は日本メーカーが世界的に強い分野。ロボットの「力もちで精密」を支える、日本のものづくりの底力です。
もう少し詳しく(背景と理論)
ハーモニックドライブ(波動歯車装置)は Musser が1957年に発明した減速機構で1、楕円のカムで薄い歯車を波打たせ、外側の歯車とわずかな歯数差でかみ合わせることで、1段で50〜160といった高い減速比とほぼゼロのバックラッシュを実現します2。バックラッシュ(歯車の遊び)は位置決め精度を直接損なうため、ロボット関節では特に重視されます。一方、産業用ではサイクロイド減速機(RV減速機)が高剛性・高衝撃耐性で使われ、精度のハーモニック/頑丈さのサイクロイドと用途で使い分けられます3。
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