
LiDAR・深度カメラのきほん|ロボットが「距離」を測る目
2026-08-21 ・ 超入門
ふつうのカメラは「色」は分かっても「距離」は分かりません。ロボットが物にぶつからず動くには、距離を測る目が必要です。
光で距離を測る=LiDAR
**LiDAR(ライダー)は、レーザー光を発射し、跳ね返って戻るまでの時間で距離を測ります。雷が光ってから音が聞こえるまでで距離が分かるのと同じ発想(ToF=Time of Flight)。ぐるっと測ると、まわりの形が点の集まり(3D点群)**として得られます。
← 図は横にスクロールできます →
深度カメラいろいろ
LiDAR
- レーザーで正確に測距
- 屋外・長距離に強い
- 高価だが自動運転の主役
深度カメラ
- カメラで奥行きを推定
- 近距離の作業向き
- 安価でロボットに載せやすい
深度カメラには、2つのカメラの見え方の差で奥行きを出すステレオ方式、赤外線パターンを投影する方式、ToF方式などがあります。用途と距離で使い分けます。
3D点群はAIの入力に
LiDARや深度カメラが作る点群は、そのままAIの入力になります。障害物回避、地図づくり(SLAM)、物のつかみ方の計算などに使われます。
もう少し詳しく(背景)
ロボットが「奥行き(距離)」を知る方法はいくつかあり、それぞれ得意・不得意があります。代表がLiDAR——レーザーを飛ばして跳ね返る時間から距離を測る方式で、正確かつ明るさに左右されにくい反面、高価で色情報は得られません1。ステレオカメラは人間の両目のように2枚の画像のズレから距離を推定する方式で、安価で色も撮れますが、模様の少ない壁などは苦手。ToF/深度カメラは近距離を面で測るのが得意、といった具合です2。どれも万能ではないので、実際のロボットや自動運転車は複数方式を組み合わせて弱点を補い合います。こうして得た距離情報は、周囲の地図を作りながら自分の位置も推定するSLAMという技術の入力になり、ロボットが未知の環境を自律的に動き回る土台になります。「世界の3D形状をどう捉えるか」は、フィジカルAIの目にあたる重要分野です。
ゆるふわフィジカルAI